インプラントのメリット・デメリットとは?

虫歯や歯周病など、何らかの原因で歯が失われてしまったしまった時の治療法として、入れ歯やブリッジがあります。しかし、近年「インプラント」治療が広まってきました。

ここでは、広まりつつあるインプラントの詳しい治療法の説明と、インプラントのメリット・デメリットについてご紹介していきます。

 

 

そもそもインプラントって何?

インプラントとは、歯が失われてしまった部分に、アゴの骨に直接うめ込む人工歯のことを指します。

そもそも「インプラント」という言葉は、その他の医療行為を指す言葉でもあります。

インプラントの英語表記はImplant
「植え付ける・移植する・吹き込む・埋め込む」 という意味があります。インプラントもうめ込む治療法であるので、この語源から、“インプラント”と呼ばれるようになりました。(デンタルインプラントとも言います)

また、インプラントは歯科治療だけに当てはまることではなく、身体に何かをうめ込む行為すべてをインプラントと呼ぶのです。

例えば、人工関節、ペースメーカ、豊胸手術などもインプラントと呼びます。さらに、インプラント治療は、近年広まりつつあります。
歯科治療のインプラントとは一体どのような仕組みなのか? 

インプラントについて簡単にご説明しましょう。

インプラントは人工歯をうめ込む治療ですが、まず歯の土台となるチタン製のネジを、アゴの骨にうめ込むことから始めます。
その上から人工歯をかぶせることで、インプラントが完成します。

インプラントのメリット

メリット①:天然の歯のような義歯を手に入れられる

インプラントの1つめのメリットは、見た目が自然であることです。

歯が失われてしまった部分の対処法として、部分入れ歯やブリッジがあります。失われた歯の補強はできるものの、見た目の不自然さは避けられません。特に部分入れ歯は、口を開けた時や笑ったときなどに、入れ歯のバネが見えてしまうこともあります。

しかし、インプラントには、見た目が天然の歯に近いという【審美性のメリット】があります。
部分入れ歯をしていると見た目の不自然さが気になるという方、審美性が気になるという方にこそ、インプラントはおすすめできる治療です。

天然の歯のような見た目になる理由には、インプラントの治療方法にあります。
インプラントの土台は、アゴの骨にチタン製のネジ直接うめ込んで作ります。こうすることで、見た目が不自然になるバネは不要です。

さらに、土台の上にかぶせる人工歯は、主にセラミックで作られています。

天然の歯に近い色味やツヤ感が出せるので、天然の歯と見分けがつかないくらい、自然な見た目になるでしょう。

メリット②:食事の時間をストレスがなく過ごせる

インプラントの2つめのメリットは、自分の歯のように食べ物を噛むことができるので、ストレスがなく、食事の時間を過ごせることです

。総入れ歯や部分入れ歯は、食べものを噛むときに、痛みや不快感が生じることがあります。部分入れ歯でよくある不快感は、食べ物が入れ歯に挟まる・食べものが上手く噛めない・歯茎が痛むなどが代表的でしょう。

反対に、インプラントはバネや金具は一切不要です。
食べものが金具やバネに挟まることはありません。また、インプラントはアゴの骨に歯の土台を埋め込むので、安定性が高くなります。安定性があれば、食べものをしっかり噛んで食べることができます

インプラントは自分の歯のような役割があるので、不快感がなく快適に食事の時間を過ごせるでしょう。

メリット③:他の歯の健康を守る

インプラントは歯を削る治療は行わないので、他の歯の健康を守るメリットがあります。

歯を失った時の治療法の1つとして、ブリッジがあります。

ブリッジとは義歯の一種。被せ物をすることで、失った歯を補える治療方法です。しかし、治療する過程で、歯を削って被せ物をはめ込む土台を作る必要があります。入れ歯のようにバネや金具を使わないので、不快感は軽減されることが多いと言われています。

ですが、健康な歯を削る必要があること、圧力と負担がかかるのが難点。削ってしまった歯は元に戻すことはできません。さらに、歯は削ってしまうと耐久性が低くなり、場合によっては神経を抜くこともあるのです。

失った歯の部分の噛む力を、周囲の歯で補わなければならないので、負担が増えます。削られた歯にさらに負担がかかることになるので、もろくなった歯が将来抜け落ちてしまう可能性が高くなります。

しかし、インプラントは歯を削る治療はしません

他の歯を削ることがなく、他の歯の負担も増えないので、歯の健康に繋がります。

インプラントのデメリット

デメリット①:費用が高額

インプラントは保険適用がされないので、実費で治療費を負担する必要があります。

インプラントの治療費は、他の歯科治療と比べると高額です。歯の土台となるチタン製のネジ、人工歯の被せ物、あごの骨にネジをうめ込む工程や、被せものする工程にも費用がかかります。チタン製のネジや、人工歯の被せ物は、ものによって510万単位で価格帯に差が出ます。

インプラントするなら、一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか

次に、インプラントの相場について知っていきましょう。

まず歯の土台となるネジの相場は、ネジの材料費+ネジをアゴの骨にうめ込む工程費用で10〜30万ほど。人工歯の相場は、人工歯の材料費+被せる工程で5〜20万円ほど。インプラントを1本入れるトータルの費用を計算すると、最低でも15〜50万円はかかることになります。

デメリット②:外科手術が必要

インプラントを入れるには、まずアゴの骨に歯の土台となるネジをうめ込みます。

しかし、歯茎の上からネジをうめ込むことはできません。

まず、アゴの骨を露出させるために、部分麻酔をして歯茎を切り開く外科手術を行います。

外科手術となれば痛み・腫れ・出血などのリスクを伴う可能性は高まるでしょう。

デメリット③:治療の期間が長い

インプラントにはさまざまなメリットがあるので、今すぐにでも治療をしたい方もいるでしょう。

しかし、インプラントはすぐに歯を手に入れられるわけではありません。

アゴの骨と関係してくるので、治療に長い期間がかかります。まず、歯の土台となるネジをアゴにうめ込みますが、この後人工の歯を取り付けるまで2〜6ヶ月ほど期間を空ける必要があります。
長い期間がかかる理由は、ネジとアゴの骨とが結合し、切り開いた歯茎の治癒を待つためです。ネジとアゴの骨が結合するまでは、ネジを入れたまま過ごします。

数ヶ月経ち、ネジとアゴの骨がしっかりと結合してきたことが確認できてから、やっと人工歯を被せることができるのです。

デメリット④:人によってはインプラントができないこともある

インプラントは、誰でもできるわけではありません。インプラントができない人もいるのです。

例えば、生まれつきアゴの骨が少ない方や、骨粗鬆症や糖尿病を患っている方です。
インプラントをするなら、土台となるアゴの骨に一定な大きさが必要です。アゴの骨が生まれつき少ない方には、骨を増やす治療もありますが、インプラントの費用にさらに治療費が上乗せされることになるので、負担も増えるでしょう。

また、骨粗鬆症や糖尿病の方は、ネジをアゴの骨にうめ込んでも、骨とネジが結合しにくくなる特徴があります。
結合しにくい状態では、インプラントをしても歯がグラグラと動いてしまう可能性が高くなります。しかし、骨粗鬆症や糖尿病を患っている方でも、状況に応じてインプラント可能な場合もあります。

しっかりと医師に相談しながらインプラント治療を進めていきましょう。

メリットとデメリットを理解してからインプラント治療をしよう!

インプラントのメリットとデメリットについて、ご紹介してきました。インプラント治療は歯が失われてしまった方にとって、最適な治療法です。インプラント治療にはメリットの面も強いですが、反対にデメリットもあります。

メリットとデメリットの両方を理解した上で、インプラント治療を行いましょう。