「歯の悩みは何でもお任せ」自分に合った歯医者を選ぶコツ

「良い歯医者」とはいったいどんな歯医者でしょうか。

 

痛くなったり調子が悪くなったときだけ治してくれる歯医者は本当に良い歯医者なのでしょうか。

 

歯科医院がたくさん存在する中、自分に合った歯医者を選ぶためのポイントは何なのかを考えてみます。

 

 

「かかりつけ医」とは?

例えば内科を例に考えてみます。

 

あなたにとって、内科のかかりつけ医とはどういったものでしょうか。

 

風邪や胃腸炎など、調子が悪くなったときだけ診てもらいますか?

 

調子が悪いときだけでなく、ちょっとした不安を感じたとき親身になって話を聞いてもらったり、病気を未然に防ぐために生活習慣の改善アドバイスをしてもらったりするのではないでしょうか。

 

これは本来のかかりつけ医の姿を意味していると言えます。

 

では歯科ではどうでしょうか。

 

あなたには、小さな歯の悩みを相談できる歯科医院にかかっていますか。

 

そもそも虫歯や歯周病を治療することだけが歯医者の仕事なのでしょうか。

 

歯科には内科のようにかかりつけ医という概念はないのでしょうか。

 

 

「悪いところを削って治す」のは歯医者の仕事か?

ひと昔前なら、歯医者とは歯が痛くなってから駆け込む姿が普通でした。

 

歯医者は医科と比べ、毛嫌いされるのが当たり前で、歯の削る音や痛みを味わいたくないため、ギリギリまで受診しないものでした。

 

痛みを我慢できず歯医者に駆け込むと、当然ながら虫歯は進行しておりC2あるいはC3状態です。

 

歯が削られる音を耳元で聞きながら詰め物をされ、あるいは神経を取り数回の治療を経て終了、そして数年後、同じところがさらに虫歯になり再治療を行い挙句の果てには抜歯・・・とこんな具合でした。

 

怖い先生も多く、歯医者へ行ったら「なんでこんなに悪くなるまで放っておくの!」と怒られたという話もよく聞きました。

 

歯みがきをしないから虫歯になると言われ、必死で歯みがきしてもなぜかまた虫歯になるのはなぜ?という疑問を持たず、歯が痛くなって歯医者に行き、削って詰めて治すという繰り返しが当たり前の時代でした。

 

今はどうでしょうか。

 

歯科医院の数が激増し、コンビニよりも多い時代となった今、治療スタイルも削る・抜くスタイルから歯を守る予防が中心となっています。

 

歯をなるべく削らず、定期検診を受けることで早期発見、早期治療を行い、最小限の治療で食い止めることを目的とした予防歯科が主流の現在、今ある歯を大切にするための歯石除去やクリーニングを定期的に行うためリコールの案内を出すのは最早当たり前です。

 

肝心の技術面も飛躍的に進化し、最新機器はもちろん、インプラントをはじめとした自費治療なども積極的に行われています。

 

このように、数ある歯科医院の中からどうやって自分に合った歯医者を選ぶのでしょうか。

 

1.説明をきちんとしてくれる歯科医師かどうか

お洒落な外観はもちろん、スタッフ教育もしっかり行われ、どの歯科医院のスタッフも接遇はおもてなしともいえるほど完璧です。

 

内装やサービスも、とても歯科医院とは思えないような内容で、小さな子どもが喜ぶようなキッズルームなどは当然のように完備されています。

 

予約時間に到着しても、30分から1時間待ちは当たり前だった昔に比べて今は時間通りに案内されるようになりました。

 

しかし患者さまが本当に求めているのはサービスではなく「説明」です。

 

医科では当たり前のように行われているインフォームドコンセントが、歯科で行われないことに疑問を抱かないことは大きな問題ではないでしょうか。

 

今はネットが普及し、基礎的な知識からちょっと深いところまで簡単に知ることができます。

 

しかし、医師と患者という、人対人から信頼関係は成り立つものです。

 

まず患者さま自らが「知る」必要性を歯科医師側から提供することは最早当然です。

 

逆に言えば、説明もなしに治療を始め、気付けば会計を済ませていた、では話になりません。

 

今ある歯を守るための最適な治療方法を説明、提案し、歯を守るための治療を行う治療スタンスこそが、本来のあるべき歯科医療の姿なのです。

 

患者さまの抱える不安を取り除き、安心して治療を受けることができる歯科医院選びの基本は、まずそこにあると言えます。

 

2.医院スタッフは院長のスタンスがそのまま現れる

初診の患者さまは、ほとんどが電話で予約します。

 

その際、電話口の応対がとても感じが悪いものだったらどう思うかは、書くまでもありません。

 

いくら院長の腕が良くても、スタッフの感じや応対に問題があれば、通う気になれないでしょう。

 

受付やその他スタッフの応対は、院長の経営スタンスがそのまま映し出されているといっても過言ではありません。

 

今どきの歯科医院で電話応対や窓口の応対が悪いところはほとんどありませんが、昔の名残がある歯科医院では、まだそのような風潮が残っている場合もあります。

 

まずは応対で判断してみましょう。

 

3.治療費が明確にされているかどうか

保険治療はどの歯科医院でもほとんど差がありません。

 

しかし自費治療に関しては、医院側で決めるため、他の歯科医院と比較できません。

 

もちろん平均や相場を調べることはできますが、ホームページなどで自費の料金が一切記載されていないクリニックでは、患者さまにとっても不安が残るでしょう。

 

自費治療はどれだけお金がかかるのか、患者さまが気になるのは当然です。

 

料金が明記されていることで患者さまも納得、安心して治療を受けることができるため、料金が明確なところを選んだほうが無難です。

 

4.歯科医自身が患者さまに対して思いやりを持っているかどうか

最後には、このひと言に尽きるのではないかと思います。

 

歯科医の腕や最新設備、技術はあくまで治療の手段に過ぎません。

 

患者さまが不安に感じていることを真正面に受け止め、一緒に考えて最善の治療を行うのか、その気持ちを持った歯科医師を選ぶことは大変かもしれません。

 

たとえ歯を残すことが出来ないとしても、その先をどうするのか、他の健康な歯を失わないために、どのように歯を守るのかをきちんと説明する歯科医師は、患者さまの歯に関する悩みを真剣に考えてくれるはずです。

 

いくら技術と知識を豊富に有していても、そこに「心」がなければ患者さまは選びません。

 

言い換えれば、歯科医師が良いと思う歯科医師と、患者さまが良いと思う歯科医師は、必ずしもイコールとは言えないということです。

 

患者さま自身が「この先生になら何でも相談できる」と思える歯科医師は、患者さまときちんと向き合う歯科医師です。

 

 

まとめ

数あるクリニックから自分にあった歯科医院選びは大変かもしれません。

 

最終的には「相性」かもしれませんが、大切な歯を一生守り続けてくれる良い歯科医師と出会えるために、是非参考にしていただければと思います。