進行段階別に見る虫歯の治療方法

はじめに

虫歯で歯に痛みが起きた時、すぐにクリニックへ行くという方は少ないでしょう。

初期虫歯だから安心・・などと考え、通院を先延ばしにする方が多いはず。
ですが、それによって歯の寿命を短くなってしまうことがあります。
虫歯になったら放置しても自然治癒することはなく、ただ進行していくいっぽうです。
ここでは進行度別虫歯の治療法や虫歯を予防する方法などについてまとめてみましたので、今後のご参考になさってみてくださいね!

虫歯とは

では、そもそもどうして虫歯になってしまうのでしょうか?
今後虫歯にならないためにも、虫歯について理解を深めていきましょう。
虫歯は簡単に言うと歯が酸によって溶けてしまう病気のことで、日本では12歳の時点で1人当たり2.4本の虫歯があると言われています。
これは諸外国と比べても多いと言われており、その原因としては歯医者さんへ行く回数が少ないことが挙げられます。
日本では虫歯治療は保険が使えますが、海外では保険が使えないため自分の歯を健康に保とうという習慣があるからでしょう。

虫歯のメカニズム

人間のお口の中には数百種類もの菌がいると言われており、その中でもミュータンス菌によって虫歯になると言われています。
このミュータンス菌は糖分をえさに活発に活動する菌で、プラークという粘着性の成分を生成します。
このプラークの中で酸が産生されエナメル質を溶かし、さらに象牙質を溶かしてしまい、最終的に歯の根っこまで侵されてしまうのです。

段階別虫歯の治療法

  1. C0

    最も初期段階であるこの虫歯の場合、厳密に分類すると虫歯ということにはなりません。
    ですので、ていねいなブラッシングなど日ごろのセルフケアによって対応することができるでしょう。
    毎食後きちんとブラッシングをしていただき、お口の中にプラークが残らないようにすることで症状は少しずつ軽減していくはずです。
    また、フッ素の入った歯磨き粉を使う、歯科医院でフッ素を直接塗布してもらうなどすることも重要です。

  2. C1

    この段階までくるとセルフケアで改善するのは困難で、クリニックへ通院して治療する必要が出てきます。
    治療内容としては虫歯の部分を専用の器具を使って削り、そこに詰めものをします。
    通院回数は1~2回程度で、思ったほど負担のない治療だと言えるでしょう。
    また、症状が軽ければ虫歯の部分を削らないこともあり、しばらくの間経過を見ていくことになります。

  3. C2

    この段階の虫歯も上と同様の治療になることが多く、虫歯の部分を削りそこに詰めものをすることが多いです。ただ、C1と比べると虫歯の範囲が大きいため1回の通院で済むことは少ないでしょう。
    最低でも2回は通院する必要が出てくるはずです。

  4. C3

    症状がさらに進むと、虫歯になっている歯以外にその神経まで取り出すことになります。
    治療法としては削ったところに薬を入れて上から被せものをすることが多いです。
    治療期間はおおよそ1~3ヶ月程度はかかるでしょう。

  5. C4

    ここまで症状が重くなると、歯の神経が腐ってしまい歯が崩れてしまっていることが多いので歯を残す治療は難しくなります。
    通常は抜歯後に炎症が収まればインプラントや入れ歯などで治療することが多いです。治療期間については治療内容によっても変わってきますが、3~6ヶ月以上かかることがほとんどです。

虫歯を予防するには

虫歯になってしまう原因は人それぞれのお口の状態によっても変わってきますが、どういった点に注意すれば虫歯を防止できるのでしょうか?

糖分を制限する

糖分は虫歯菌のえさになり、糖分を分解する時に歯が溶かされると言われています。
われわれの体内には虫歯から歯を守ろうとする作用がありますが、糖分を多く摂りすぎると再石灰化する時間が足りずに歯がどんどん溶けてしまい虫歯になってしまいます。

ですので、虫歯を防止するには糖分の摂りすぎに注意する必要がありそうです。

また、糖分の入ったものをダラダラと食べ続けたり、スポーツドリンクやジュースを飲み続けていると。お口の中は常に酸性の状態になります。
それを防ぐためにも甘いものは食後に食べる、間食の時間を空ける・・などの工夫が必要です。
そうすれば、虫歯になりづらいお口の環境作りができるはずですよ!

補助アイテムを使った日ごろのセルフケア

虫歯予防で最も重要なことは歯磨きでしょう。
ですが、歯ブラシを使ったものだけだと完全にプラークを取り除くことは難しいです。
日ごろのセルフケアで虫歯を予防するのに効果的なのは次にような補助アイテムを使うことです。
たとえば、デンタルフロスは歯ブラシだけでは届きづらい歯と歯の間に溜まったプラークを取り除くことができます。
細い糸なので細かい部分までしっかりと汚れを落とすことができます。
歯と歯の間に溜まったプラークを取り除けるデンタルフロスに対し、歯と歯の間が大きく開いている場合に効果的なのが歯間ブラシでしょう。
ただ、狭いすき間に無理やり使うと歯ぐきを傷めてしまうことがあるので、サイズ選びは慎重に行いましょう。

フッ化物を利用する

フッ化物の効果としては酸によって歯が溶けてしまう脱灰を抑制したり、再石灰化を促したり、虫歯に対する抵抗力を上げる効果があります。
歯磨き後のすすぎにフッ化物の入った洗口液を使ったり、フッ化物の入った歯磨き粉を使えば虫歯防止につながります。

クリニックでのクリーニング

日ごろのブラッシングだけでは落とせないお口の汚れを落とすにはクリニックでのPMTCがおすすめです。
専用の器具を使いプロによってクリーニングを行うため、歯の表面についてしまった着色汚れをきれいに取り除くことができます。
虫歯菌の温床となるバイオフィルムもきれいに落としてくれます。

まとめ

段階別虫歯の治療法や虫歯の予防法などをまとめてみました。
虫歯は進めば進むほど治療期間や費用がかかるものです。
まだ初期段階のうちならセルフケアだけでも改善できるはず。
ご自分の健康のためにも、時間的金銭的な負担を軽減するためにも早期発見、早期治療に努めましょう。
日ごろのセルフケアに加えてクリニックで定期的にクリーニングを受けていただき、いつまでもご自分の歯を大切にして下さいね!