乳歯と永久歯の虫歯の違いとは?

はじめに

お口の中には常にさまざまな細菌が存在しており、その中のミュータンス菌という細菌が食べものに含まれる糖質から酸を作り出すと言われています。
歯磨きがいい加減だとプラークが溜まっていき、そこに大量の酸が作られることでお口の中が酸性に傾くため歯の表面にあるエナメル質を溶かし出します。
ここでは乳歯と永久歯の虫歯の違いについてご紹介します。

虫歯とは

そもそも、生まれたての赤ちゃんには虫歯菌がいませんが、虫歯菌を持っている人から唾液を通じてお口の中が虫歯菌に感染すると言われています。
この虫歯菌は硬い組織に付着し生息するため、歯が生え始める生後6か月頃から定着すると言われています。
いったん虫歯菌に感染してしまうと、お口の中で常在菌となり棲みつき増殖します。
虫歯菌に感染しやすい時期は1~3歳頃だと言われており、虫歯菌を持つ人と食器を共有したりすることですぐに感染します。
現在虫歯がなかったとしても、以前虫歯があり治療経験がある方は虫歯菌を持っているので注意が必要です。
ただ、虫歯菌がうつるのを心配しすぎるあまり、親子のスキンシップをいやがるのは赤ちゃんの精神的成長に影響が出ることがあるため心配しすぎるのも考えものです。
生活習慣や歯磨き法などを改善することによって虫歯だけでなく歯周病などの予防もできるため、クリニックでご自分に合った歯磨き法や生活習慣を指導してもらうといいでしょう。

乳歯と永久歯の虫歯の違いとは

エナメル質の厚さが違う

歯の表面には人体で最も硬いと言われているエナメル質で覆われていますが、乳歯のエナメル質は大人の半分しかないそうです。
それに、歯質も柔らかく未成熟で酸に非常に弱い性質です。
虫歯になっても、エナメル質だけにとどまっていれば再石灰化によって修復される可能性があるものの、エナメル質の下にある象牙質まで達してしまうと、虫歯は一気に進んでしまうのです。

乳歯の虫歯の色は白い

みなさんは虫歯と聞くと何色をイメージしますか?
ほとんどの方は黒や茶色・・などとイメージするでしょうが、それは永久歯で乳歯の虫歯の色は黒や茶色だけでなく白いものもあることを知っておきましょう。
それに、黒い虫歯はゆっくり進んでいくのに対し、白い虫歯は初期虫歯ですので早く進行します。
乳歯の虫歯には白いものもあることを知っておき、こまめにチェックしてあげましょう。

進行が早い

乳歯は虫歯を見つけづらい上、エナメル質が非常に柔らかいためすぐにその下の象牙質にまで到達してしまいます。
また、乳歯の神経は生え変わる準備のため永久歯より大きいという性質があります。
エナメル質が薄いこと、神経が大きいという特徴によっていったん虫歯になってしまうと一気に神経まで到達してしまうのが乳歯の虫歯の特徴です。

痛みがほとんどない

大人の方で虫歯になったことがある方なら、歯に違和感があれば虫歯かな?と分かるはずです。
ですが、お子さんの場合痛みの感覚が未発達なので気づかないことが多いです。
さらに、虫歯の痛みはあったりなかったりするものなので、痛いと言っていたのに言わなくなったから通院しなくていいか・・などと思っているうちに虫歯は進んでしまうのです。
また、痛みが起きても歯自体が痛むというより、虫歯が進んだことで歯に穴が開いたり、歯ぐきが腫れて痛む・・などのことが多いそうです。
ですので、お子さんが痛いと言い始めた時はすでに虫歯がかなり進行していることが多いため、日ごろからまめにチェックしてあげたり、クリニックで検診を受けるようにしましょう。

乳歯が虫歯だと永久歯も虫歯になりやすい

お口の中に虫歯菌がいったん入ると、一生そこに住み続けると言われているほどです。
つまり、乳歯が虫歯になると生えてくる永久歯も虫歯になりやすいということですね。
乳歯は永久歯に生え変わるので虫歯になっても気にしなくていいと考えている親ごさんもいらっしゃいますが、それは大きな間違いと言っていいでしょう。
乳歯が虫歯になると、永久歯の虫歯になる確率が上がるということを知っておきましょう。
後で生えてくる永久歯が虫歯にならないためにも、乳歯が生え始めたら虫歯ケアをしっかりと行うことが大切です。

乳歯を虫歯から守るには

  1. ていねいなブラッシング
    小さなお子さんでもブラッシングは必要です。
    乳歯が生えはじめたら食後必ずブラッシングを行いましょう。
  2. おやつをだらだら食べさせない
    あまいものをだらだら食べていると虫歯になりやすいため、決めた時間や回数以外はあげないよう心掛けましょう。
  3. クリニックでの定期検診
    虫歯を予防するには定期的にクリニックでお子さんのお口の中の状態を診てもらうことが重要です。
    もし、虫歯になっていたとしても早期発見でき早期治療を行うことができるからです。
    クリニックへ行く目安としては3か月に1度くらいが理想的です。
    虫歯以外に歯並びなども診てもらえますし、お子さんがまだ小さいうちから通院するくせをつけておけば、歯医者さん嫌いになるのを防ぐこともできますね。
  4. フッ素塗布
    フッ素を塗布すると、歯の質を強くでき虫歯の原因となる酸への抵抗力が上がるそうです。
    特に生え始めたばかりの乳歯は永久歯と比べると表面が柔らかく虫歯になりやすい状態にあります。
    ですので、フッ素を塗布し虫歯予防を行うようにしましょう。
    ただ、フッ素はあくまでも予防のために塗るものなので、日ごろのお口のケアをおろそかにしていいということではありません。
  5. シーラント
    奥歯の溝には食べもののかすや汚れ、プラークなどが溜まりやすいため虫歯になりやすいといわれています。
    また、ブラッシングの際に歯ブラシの毛先が届きづらいため、どうしても磨き残しが出てしまいます。
    そこで、その部分をプラスチックで埋めてしまおうというのがシーラントです。
    シーラントで溝をふさげば、プラークや汚れが溜まりづらくなるため虫歯を予防できるというわけですね。

まとめ

乳歯の虫歯と永久歯の虫歯の違いについてまとめてみました。
お子さんの虫歯を予防してあげられるのはお父さんやお母さんしかいません。
こまめにお子さんのお口の中をチェックしてあげるようにし、お子さんを虫歯から守ってあげてくださいね!